低カロリー食、低糖質食、地中海食、グルテンフリー、マクロビオティック・・・世の中には良いとされる食餌療法であふれかえっています。
カロリーを抑える低カロリー食は、病院での指導も含め、最も一般的に普及している方法ですが、「ガマン」を強いられるイメージがあり、
継続がなかなか難しいのが実状です。また、単純にカロリーだけでは比較できない栄養素が見逃されることもあり、案外注意が必要な方法です。
低糖質食は世の中のブームになっていますが、糖尿病に良いのは間違いありませんが、かといって糖質を減らす分、蛋白質、脂質は無制限、
ステーキもバターもいくらでも食べても良い、といった耳触りの良いキャッチは、非常に問題が大きいと感じています。
血糖値が良くなったけれども、動物性脂肪の増加で腸内環境が悪くなった、アレルギーが悪化した、大腸ガンや乳ガン、前立腺ガンなどのリスクが上がった、
更には動脈硬化が悪化したということでは本末転倒です。
日本人が欧米人に比較して糖尿病になりやすい体質であることから、低糖質食が合っている割合は高いと思いますが、
血液検査などで全く糖尿病の素因がない方に、果たして低糖質食の必要があるのかなど疑問が残るところです。
診療では、相談者の診察・検査結果やライフスタイル、価値観などをもとに個別のオーダーメイド指導を行いますが、
基本となるのは「ユニバーサルにイイ食習慣」です。
持病があろうとなかろうと、大人であろうと子供であろうとユニバーサルに良い。
その様な食指導を目指しています。
主軸としているのが5つのテーマです;
1. ローカロリー&バランスカーボ
2. 味覚育てる減塩
3. 積極的摂取の「腸!イイ食材」「選ぶ良質脂質」「抗酸化力食材」
4. 食べ方で変えられる「よく噛む」習慣・食材・タイミング
5. 食材を生かす、一工夫で変えられる栄養効率
詳細は別項目でご説明しましょう。